色々なウイスキー8種類入荷しました

休業明けの今こそ景気良く!という訳ではありませんが、今回はシングルモルトスコッチ4種、シングルグレーンスコッチ1種、ブレンデッドスコッチ2種、ウエリッシュ1種の、計8種類を入荷しました。

貴重な物や珍しい物を取り揃えてみましたので、飲みに出た際には是非お試し下さい。


●ボウモア インスパイアード バイ ザ デビルズカスクシリーズ 10年

これは以前リリースされ好評だった『デビルズカスク』をインスパイアしたボトルで、皆様に提供しやすい価格でリメイクされたいわば『廉価版デビルズカスク』です。

(2016年後半に免税店向け商品)

・熟成:10年以上オロロソシェリー樽とワインカスクで熟成された原酒のバッティング

・アルコール度数:46%

ボウモアらしいピーティーに程よい(くどくない)シェリー感と、奥にワイン樽の味を感じる一杯。

短期熟成のシェリー樽の良さが感じられ甘すぎず、ちょっとスパイシーもありながらダークチョコレートの様な味が良いです。


●キニンヴィ 17年

キニンヴィはグレンフィディックやバルベニーの兄弟蒸留所としてウイリアムグラント&サンズ社がスペイサイドに作ったシングルモルト蒸留所です。

ただ、キニンヴィは殆どがグランツやモンキーショルダーなどのブレンデッド向けの原酒として使用されているため、グレンフィディックやバルベニーと違いシングルモルトとしてのリリースはほぼ無く、今回入荷した物も特別リリースされた希少なボトルです。

・1996年蒸留/17年熟成

・度数:42.6%

・ボトルデータ:Batch2-Bottle №09009

・熟成:アメリカンオーク+シェリーカスク

青リンゴや洋ナシの様なフレーバーがあり余韻まで楽しめると共に、加水する事で隠れていた様々な味が表に出てきます。


●グレントファーズ G&M ディスティラリーラベル

当店のセットメニューで『バランタイン17年原酒セット』は今まで7柱の内6本しかありませんでしたが、今回7柱を完成させるべく、グレントファーズを入荷しました。

オフィシャル主体の当店ですが、グレントファーズはオフィシャルがほとんどリリースされていないためボトラーズ(Gordon & MacPhail)物を入手しました。

・生産地:スコットランド スペイサイド地方

・蒸留 1994年/ボトリング 2014年(20年熟成)

・度数:43%

・熟成:リフィルシェリーカスク

リフィルのシェリーカスクを使用しているおかげで20年熟成の割にはシェリー感がくどくなく、好感が持てます。

と共に、原酒の素性の良さを感じる後味のベリー系が余韻を楽しませてくれます。


●グレンダラン G&M コニサーズチョイス

今回併せて入荷したジョニーウオーカー ブラック スペイサイドオリジンで使用されている原酒の中でも、カーデューと共に多く使われているグレンダランを入荷しました。

ジョニーウオーカーと合わせて、これらの原酒も飲み比べてみるのも面白いでしょう。

グレンダランもオフィシャルがリリースされていないためボトラーズ(Gordon & MacPhail)物を入手しました。

・生産地:スコットランド スペイサイド地方

・蒸留 2001年/ボトリング 2014年(13年熟成)

・度数:46%

・熟成:ファーストフィルバーボンバレル

トップノートは溶剤系の香りですが、味は嫌な風味が無くバーボンバレルのバニラに負けない熟した果実の様なフレーバーは華やかさもありながら重厚さも感じられます。

少し加水するとトロピカルな果実が出てくるので、より一層楽しめます。


●ジョニーウオーカー ブラック スペイサイドオリジン

ジョニーウオーカー ブラックを構成している原酒の内、スペイサイド地方で作られている物をブレンドしたブレンデッドモルトです。

主にカーデュー、グレンダランをキーモルトとし、その他にダルユーイン、モートラックなども使用されていると考えられます。

・度数:42%

通常のブラックラベルと違いスモーキー感は抑えられており、スペイサイド原酒の旨味が存分に感じられます。

カーデューのトロっとした感じをベースに、モートラックの不思議な味がスパイスとして効いており複雑さが楽しめる一杯です。

また、アメリカンオーク特有のバニラ感がしつこくなく、シェリー感もくどくないので非常にバランスが取れており、加水すると柑橘系の様な味が出てきていろいろな楽しみ方が出来ます。


●カティサーク18年(旧ボトル)

現在年数表記の入ったカティサークはラインナップから外れてしまいましたが、今回入荷したボトルは1990年代中頃に流通した物です。

当店にある近年の18年とは味わいも違い、シェリー感が強くなっております。

しかも、通常のブレンデッドとは違い、グレーン原酒を使用しないブレンデッドモルトとなっているため、濃厚さは特筆物です。

是非、最近の18年と比べてみて下さい!

・度数:43%

香りからシェリーカスクの濃厚さが感じられ、長熟のシェリー樽シングルモルトを飲んでいるような深みもありながら、渋味などの嫌なフレーバーが無いのはブレンデッドの凄いところ。

最近まであった18年もなかなか良い出来なのですが、そもそも全く違う酒と言っても良いくらいの違いを一度お試し下さい!


●エアシャー グレーン(シグナトリー ビンテージ) 16年

これはグレンフィディックを作るウイリアムグラント&サンズ社が所有するガーヴァン蒸留所にて作られたシングルグレーンウイスキーのボトラーズ物です。

なかなかシングルグレーンウイスキーは少ないのですが、今回は珍しく仕入れてみました。

通常グレーンウイスキーはその製造方法により個性が少ないとされていますが、モルトウイスキーとは違う味わいもありますので一度お試しになってみてはいかがですか?

・蒸留1998年8月/ボトリング2014年11月

・製造:ガーヴァン蒸留所

・度数:43%


●ペンダーリン ピーテッド

最後は英国の中でもウエールズ地方で作られている珍しいウエリッシュウイスキーです。

これは1998年に操業を開始したペンダーリンという若い蒸留所で作られた物ですが、その中でも今回はちょっと変わり種のピーテッドを入荷してみました。

ピートの香りは、フェノール値約10ppmの大麦麦芽を使用した原酒を更にピーティッド・ウイスキー(銘柄不明)の樽でフィニッシュさせるといった、面白い作りです。

・熟成:バッファロートレースのバーボン樽で約5年熟成後、ピーテッドウイスキーの樽で後熟

・度数:46%

溶剤系の香りと共に、味は始めピートを強く感じ、その後青リンゴを感じます。

フィニッシュは適度にスモークとバニラが続きます。

スコッチとはまた違う味わいがこの蒸留所の特徴なのか、それともウエリッシュの特徴なのかわかりませんが、面白い一杯です。

加水するとピート感がちょっと抑えられるので、より元々持っている味を感じやすくなります。