スコッチとアイリッシュ ウイスキー4本入荷しました

今回はスコットランドのクラフト蒸留所『アビンジャラク』10年シングルモルトとダフタウン18年、アイルランドのタラモアデュー カリビアンラムカスクフィニッシュとティーリング シングルポットスチルウイスキーを入荷しました。

アビンジャラクはルイス島に2008年に新設されたクラフト蒸留所で、今回10年熟成のボトルがリリースされました。

実は当店にはアビンジャラクのファーストリリース(約3年熟成)ボトルがあり、あまりにも個性的な味に誰もが驚いた物でした。

ティーリングはアイルランドに新設された蒸留所で、従来から他蒸留所で造られたニューメイクを独自に熟成しリリースしていましたが、今回入荷したポットスチルウイスキーはティーリング蒸留所で蒸留された原酒を熟成させた100%ティーリング製です。

ポットスチルウイスキーはアイリッシュ独自の作り方で、モルト(大麦麦芽)と他の穀物(今回のボトルは未発芽大麦)を原料としてポットスチル(単式蒸留器)にてバッチ蒸留した物となり、アイリッシュの伝統である3回蒸留されています。


●ABHINN DEARG(アビンジャラク) シングルモルト 10年

度数:46%

使用樽:バーボン樽、シェリー樽、ワイン樽にて3年以上熟成した原酒をブレンド

リリース元情報:ベリーやオレンジピールの香りにリンゴ・バニラ・甘いスパイスが合わさったアップルパイの様なニュアンス


以下私見ですが、香りは穀物っぽさが強く奥にほんのり柑橘やバニラを感じます。

味はローカルバーレイの影響か穀物感が強く、ナッティ、バニラも。ファーストリリースで強かったアビンジャラクの個性が感じられる。時間を置くと奥に少し柑橘と甘さを感じる。

加水すると甘さが出てきて穀物感がバランス良く飲みやすくなる。

アビンジャラクらしい個性も残しつつ、10年の熟成を経て飲みやすくなった事で独特の風味を楽しめるウイスキーとなったと感じます。


当店ではクラフトスコッチ蒸留所のボトルとして他にリンドーズ、ラッセイ、キングスバーン、エデンミル、キルホーマン、ウルフバーンのシングルモルトウイスキーと、キングスバーン、エデンミル、ドーノッホ、クライドサイドのニューメイクがあります。

クラフト蒸留所の味に興味がある皆様は是非お試しください。


●DUFFTOWN(ダフタウン) シングルモルト 18年

度数:40%

以下私見ですが、甘いアーモンドキャラメルにナッティやバニラを感じます。

加水してもあまり変わりませんが、ロックにしてもオフフレーバーは出ずアーモンドキャラメルをしっかり感じられます。

度数が40%のせいか18年熟成の割に濃厚さが薄いですが、それでも尖った部分は少なく熟成感を感じさせます。

軽い感じで気軽に飲むにはちょうど良い一杯です。


●TULLAMORE DEW(タラモアデュー) カリビアンXOラムカスクフィニッシュ

度数:43%

使用樽:1stフィルXOデメラララムカスクにてフィニッシュ

以下私見ですが、ラムカスクの風味がしっかり効いており甘さとトロピカルな味わいが良く出来ています。

アイリッシュらしいスッキリさよりもラムカスクの南国的なしっとり感をまとっており、良い意味でアイリッシュっぽくない一杯だと感じました。

現在は開封したてで硬さも感じますが、少し時間を置くと柔らかくなりラムのおいしさが引き立つ様になるでしょう。


●TEELING(ティーリング) ポットスチルウイスキー

度数:46%

使用樽:バージンオーク、ワインカスク及びバーボンカスクで熟成

リリース元情報:香りはハイビスカスの花、ミツバチの巣、白ブドウの果肉、グレープフルーツとシトラス、味はライチ、再び白ブドウ、温かいホワイトペッパーに焼きピーチと焼きたてのビスケット、フィニッシュはドライでかすかなスパイス、ローストしたアーモンドとメープルシュガー。


以下私見ですが、ポットスチルウイスキーらしい穀物感たっぷりでリリース元情報の様に様々なフレーバーを持っていますが、3回蒸留のおかげか雑な飲みづらさは無く華やかさも感じさせます。

モルト以外の穀物を使用している事で様々なフレーバーを持ち、それ故に雑多な味となりそうなところを伝統の3回蒸留で味を調える(精製する)ポットスチルウイスキーはモルトウイスキーには無い魅力があると感じています。

アイリッシュウイスキーの伝統的な味を楽しんでみませんか?