厚岸シングルモルトウイスキー 【立冬】 入荷しました
厚岸蒸溜所より待望の『厚岸シングルモルトウイスキー 立冬』が発売となり、当店にも入荷しました。
今回のボトルも3~4年熟成された厚岸蒸溜所製モルト原酒のみをブレンドした物で、シェリー樽熟成原酒の味を主に据え、更には北海道産大麦のりょうふうで仕込み北海道産ミズナラ樽で熟成した原酒も使用されております。
なお、今回は入荷量が極少数であったため、申し訳ありませんがハーフショットでのご提供とさせていただきますので、ご理解の程お願いいたします。
●厚岸シングルモルトウイスキー 立冬
・熟成:3年以上熟成したモルト原酒をバッティング
・アルコール度数:55%
・テイスティングノート:
蒸溜所情報では、『フルーツバスケット、チョコレート、醤油、柑橘系の甘味と酸味、チョコレート様の甘味と苦味、ホワイトペッパー、バーベキュー、みかん様の甘味が続く』とされています。
※以下、店主の感想です
香りは穀物とシェリー樽の甘さ、チョコレート、柑橘を感じさせ、時間が経つとミーティーなニュアンスが出てきます。
ただ、更に時間を置きますとほんのり焚火の様なスモーキーが香ってきますので時間をかけて楽しみたいところです。
味はシェリー樽の甘さ、甘すぎず苦すぎずのチョコレート、柑橘、ほんのりスパイシー、りょうふう原酒の味などを感じさせます。
(りょうふう原酒の味がどういうの物かわからない場合は店主にお尋ね下さい)
従来の厚岸シングルモルトウイスキーに感じた厚岸特有の焼き菓子の様な甘さは控えめで、シェリー樽のニュアンスをまといながらも厚岸らしいコンテンツの多様性を失わない一杯と感じました。
加水するとりょうふう原酒の味、柑橘、シェリー樽の甘さが強くなり、シェリーと麦芽の甘さが心地よいです。
ロックにしても香りや味がしっかり感じられ、苦味やえぐ味も出てこないので普段ロックで飲まれる方にも十分お楽しみいただけると思います。
水割りではシェリー樽特有のタンニンが少し悪目立ちする様になり、他のフレーバーが弱く感じられるのであまりお勧めしません。
総評としては、シェリー樽のニュアンスがクド過ぎず原酒の味が生かされる造りと感じられ、ステレオタイプのシェリー樽的な物を期待されている方には物足りなく感じるかもしれませんが、個人的にはこちらの方がバランス良く好感が持てます。
あと、フルボトルで今までにリリースされた寒露・芒種ほどピートは感じません。
今までの厚岸シングルモルトウイスキーとはまた一味違う味をまといながらも、根本は相変わらず雑味が無いが単調でもなく様々なフレーバーが感じられる厚岸らしい一杯をお楽しみ下さい。
※立冬とは暦の二十四節気の中で冬の始まりを表します。(今年は11月7日)
厚岸蒸溜所では二十四節気の名称を付けたボトルを年に3~4種類リリースする予定となっており今回の立冬は5種類目となります。
また、今回のボトルのラベルデザインは従来の物と異なり華やかな装いとなっておりますが、これは立冬に催される七五三祝いに欠かせない千歳飴をモチーフにしているそうです。
良く見ると鶴と亀に松竹梅と、おめでたい図柄となっておりますね。
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