ハイボール缶についてのアレコレ

皆様いかがお過ごしでしょうか?

新型コロナウイルスによる緊急事態宣言などにより家飲みの機会が増えておりますが、近頃は各社ウイスキーのハイボール缶を充実させていますね。

スーパーやコンビニに行くと様々なハイボール缶が並んでおりますが、いったいどれを飲んだら良いのか?何が違うのか?と悩まれる方も多いのではないでしょうか。

そこで今回、様々なハイボール缶のスペックや味をまとめてみたいと思います。

是非家飲みの際の参考にしていただけましたら幸いです。

おうち時間はハイボール缶で過ごしながら、緊急事態宣言が明けて営業再開した折には是非プロのバーテンダーが作る美味しいハイボールを楽しみにいらしてください。


●SCOTCH WHISKY HIGHBALL

製造/販売:宝酒造/国分

使用ウイスキー:ブレンデッドスコッチウイスキー(レジェンダリースコット)

アルコール度数:8%

甘味料・糖類等添加:無し

特徴:セブンアンドアイホールディングスのPB商品なのでセブンイレブンで購入できます。

 他の商品と違いこちらは唯一甘味料・糖類等の添加をしておらず、且つアルコール度数も他に比べ高めなのでウイスキーの味をしっかり楽しめるハイボールとなっております。

個人的にはウイスキー好きに一番お勧めの一本です。


●ホワイトホース・ハイボール

製造/販売:麒麟麦酒

使用ウイスキー:ブレンデッドスコッチウイスキー(ホワイトホース)

アルコール度数:6%

糖類・香料添加:有り

特徴:スコッチウイスキーらしい味と香りを感じさせますが、スモーキーも少なく糖類添加の為か飲みやすく出来ています。

 レモンを添加していないのでウイスキーの味を残しつつ、飲みやすく仕上げられています。


●ジムビームハイボール

製造/販売:サントリースピリッツ

使用ウイスキー:バーボンウイスキー(ジムビーム+スピリッツ添加)

アルコール度数:5%

糖類・香料・酸味料添加:有り

特徴:バーボンのハイボールで少しだけレモンの風味が加わり、バーボンの味が苦手でなければスッキリ楽しめるハイボールです。

 他に比べアルコール度数が低めですので味としては物足りなさを感じるかもしれませんが、しっかり冷やしてゴクゴクと喉で飲むにはちょうど良いと感じます。


●NIKKA WHISKY 淡麗辛口ハイボール

製造/販売:アサヒビール

使用ウイスキー:ジャパニーズブレンデッドウイスキー(ニッカウイスキー)

アルコール度数:7%

甘味料・糖類添加:有り

特徴:爽やかなレモンにウイスキーがバランス良く感じられ、淡麗辛口と書かれているものの糖類添加のお陰かそれほど辛口とは思えず、ウイスキーが感じられるも飲みやすいです。

 スッキリ系で苦味も無く、ウイスキーの味の出方が絶妙でカクテルとしては非常にバランスが良いです。


●サントリーハイボール 角ハイボール

製造/販売:サントリースピリッツ

使用ウイスキー:ジャパニーズブレンデッドウイスキー(サントリー角)

アルコール度数:7%

食物繊維・酸味料:有り(甘味料・糖類は表記無し)

特徴:グレーン原酒(知多?)の味が前面に出た、いかにも「角です!」といった居酒屋などでお馴染みの角ハイボールの味です。

 レモン味はそれほど主張して来ませんが、甘味料・糖類の代わりにウイスキーのえぐみを消す良いアクセントになっている様です。


●KAVALAN HIGHBALL WHISKY SODA

製造/販売:KAVALAN/日本酒類販売

使用ウイスキー:台湾シングルモルトウイスキー(KAVALAN CLASSIC)

アルコール度数:5%

糖類・酸味料添加:有り

特徴:近年世界的に評価が高い台湾のカバランによるハイボールです。

 香料が効いている為かそれなりのバランスに仕上がっていますが、シングルモルトウイスキーをベースにしている為誰でも飲みやすい味か?と言えば・・・微妙です。

ただ、他のハイボール缶では感じなかった原酒由来と思われるシェリー樽の様なニュアンスがすごく面白いです。

釧路ではコンビニやスーパーで見かけませんが、釧路町のイオンで売っていたので是非一度試してみてください。


※番外編

●ジムビーム ライム&トニック ハイボール

製造/販売:サントリースピリッツ

使用ウイスキー:バーボンウイスキー(ジムビーム+スピリッツ添加)

アルコール度数:5%

食塩・糖類・酸味料・香料添加:有り

特徴:ハイボールは炭酸で割るのに対し、こちらはトニックウオーターで割っております。

 また、ハイボールではレモンを加える所、こちらはライムを加えているのでジントニックの様な作りです。

ハイボールとしてではなくカクテルとして飲んでみると、ウイスキーとトニックウオーターの組み合わせも悪くないです。


総評としては、ほとんどのハイボール缶が糖類や香料・酸味料などを添加して一般的な飲みやすさを感じさせて、ウイスキーの味を美味しく残しているのは各社バランスを考えて新規顧客の取り込みを考えているんだなと感じさせられました。

ただ、その中で国分のスコッチウイスキーハイボールの『原材料名:スコッチウイスキー/炭酸』の潔さには脱帽です。(セブンアンドアイホールディングスさんも素敵です)

ちなみに、当店のおまかせのハイボールはスッキリ感と飲み難さが出ない事を第一に考え、グレンフィディック12年かジェントルマンジャックを基本にしており、アルコール度数はおおよそ9.5%になります。