アードベッグ トリー バン19年 バッチ5 入荷しました

今回はアードベッグのトリー バン19年 バッチ5(2023リリース)を入荷しました。

『トリー バン』とはゲール語で「歌う砂」を指し、アイラ島にある海岸の鳴き砂が由来です。


●Ardbeg Traigh Bhan 19年 バッチ5 2023リリース

・熟成:バーボン樽とオロロソシェリー樽にて19年

・アルコール度数:46.2%

・輸入元テイスティングコメント:

香り:甘美なトロピカルフルーツ。ハーブのお香とスモーク。メンソールののど飴、革製品用の石けんが焦がしたグリーンペッパー、スモークしたマンゴー、グァバ、ココナッツ。

味:クリーミーな口当たりからハーブとスパイスの風味。メープルで燻製したベーコン、チャコール、白胡椒、クローブ、薪の煙や波しぶきといったニュアンス。

余韻: 長い余韻、トロピカルな風味、心地よいヘザー、温かいトフィー、スモークしたバター。


※以下、店主の感想です

香りはアードベッグらしいピートの奥に、シェリー樽のニュアンスが垣間見えます。

味はピーティで奥にシェリー樽感と若干のフルーツ、しっかりとした熟成感があります。

加水するとピーティが弱まりシェリー樽感としっかり熟成された複雑さが後味まで楽しめます。少し多めに加水すると更に甘さが出てきます。

総評として、10年とは明らかに違う重厚感と複雑さ、しっかりとした熟成感を感じられます。

バーボン樽とシェリー樽の組み合わせという事で、味の方向性はウーガダールに近いですが熟成感と複雑さは段違いに素晴らしいです。

ストレートではピートに隠れているシェリー樽感や複雑さ・熟成感が加水する事で前面に出てきますので、少しずつ加水しながら持っているポテンシャルを存分に味わい尽くしてほしい一杯です。